自分の子供から水疱瘡に感染した社員がいます。他の社員に感染するおそれがあるので就業を禁止したいのですが、その場合、休業手当を支払わなければならないのでしょうか?

自分の子供から水疱瘡に感染した社員がいます。他の社員に感染するおそれがあるので就業を禁止したいのですが、その場合、休業手当を支払わなければならないのでしょうか?

2010.07.01

【ポイント】
感染症にかかったのは使用者の責めに帰すべき場合に該当しないので、休業手当の支払は不要です。

【説明】
安衛法では、使用者は病毒伝播の恐れのある伝染性の疾病にかかった者を伝染予防の措置をした場合を除き就業を禁止するように規定しています。 また、これにより就業を禁止しようとするときは、事業主はあらかじめ産業医、その他専門の医師の意見を聴くように規定しています。

しかしながら、この規定で社員に就業の禁止を命じた場合の賃金の支払までをも義務づけたものではありませんので、 労務の提供ができない場合は、原則としてノーワーク・ノーペイの原則により、賃金の支払義務は発生しません。

労基法で休業手当の規定を定めていますが、これは「使用者の責めに帰すべき事由による休業の場合」であって、 この場合、感染症を罹患したのは「使用者の責めに帰すべき事由による場合」とはいえず、休業手当の支給事由にはなりません。 新型インフルエンザで医師や保健所等の要請で休業する場合は、同様の考え方で問題ありません。ただし、会社が独自に濃厚接触者の従業員に感染拡大の予防のため休業させる場合は休業手当の支払いが必要です。

ただし、会社と従業員の間で感染症にかかる事態について、就業規則や賃金規程等で賃金の支払に関する規定を設けている場合には、その規定に従うことになります。

【関連条文】
■関連法令
徴収法第12条
■関連通達

■関連判例
S61.6.30発労徴第41号、基発第383号
■罰則

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